ポータブル赤道儀でカメラ三脚の雲台の軽量さの赤道儀という事らしい。極軸を合わせておくのがお手軽に星の撮影をするには必要で、極軸望遠鏡も備えられているが、オマケという程度で撮影時は外して、カメラを取り付けるようになっている。もともと、しっかりした台に取り付けられていないので、極軸が撮影時にあっているのかどうかは、良い星空写真が撮れるかという点で大事である。
極軸をはずさなくてもカメラが取り付けられるように既存のカメラ取り付けアダプターに極軸を通す穴をあけて、その上に穴空きプレートをネジ止めしてそのプレートにボール雲台と、重りを取り付けたものを作成した。このプレートや雲台、重りの重さ1Kg程度である。カメラ1Kgとして推奨重量の範囲に収まるが、バランスを取れば300mm望遠レンズでも取り付けられるだろう。
工作の一例を示したが、このことで、ポラリエを使いものにならなくする恐れは無いわけでは無いが、ご興味が御有りであれば各自の責任において批判的に一読されたい。
材料:適当に身の回りに転がっているもので良いが、
5mm厚さ、長さ30cm、幅5cm アルミ板、
6mm 長さ 40mm程度のボルト、蝶ナット、1組、ワッシャ等
4mm 長さ15mm ボルト 4本
1/4インチ ボルト、長さ 15mm 1本、ボール雲台固定用
重りに使う大きなワッシャ 写真参照
工作用LED 豆球(発光ダイオードの単体、3φ、定格電圧2.3V 20mA 180Ω抵抗付きに、スイッチと可変抵抗を付けて明るさを調整する。
穴あけ用にホールソー(ホールカッター)、直径25mm ボール盤で使用した、低速回転
4mmネジ用タップ (下穴用ドリル3.3mm)
工作方法の要点
①Vixenのカメラ取り付けアダプターの中心についているスプリングネジを内側からプライヤーで掴んで、緩めて取り外す。この穴を指標にして25mmの穴をあける。ボール盤にバイスで固定した。
②5x30 アルミ板への穴あけ、ボール雲台取り付け部を残してその下に25mmの穴を同様にしてあける。
③ ①と②の25mm穴を重ねた状態で、Vixenのカメラ取り付けアダプターの端の肉厚部分の中心を通るように3.3mmのネジ穴を4か所に開ける。この行程が最も神経を使う所。素人の私には端にズレる恐れと、4か所のネジがそれぞれずれてしまう恐れがある。これに対処する工夫が必要である。多分プロに依頼するのが良いかもしれない。
ネジを切って取り付けた状態を写真に示した。極軸望遠鏡の穴は僅かにずれているので削って修正した。
出来た写真の作例をあげてある。マイクロフォーサーズカメラ、 (焦点距離フルサイズの24mm相当)
アダプターに穴をあけることは
jp1khy.さんより学んだ。穴空きプレートの作成は
ダイナさんをより学んだ。