ふたご座、いっかくじゅう、とも

ふたご座 カストルは北側の白い星、ポルックスはもう1つのほうのペアは、やや黄色、やや明るい。カストルは二重星で45光年の距離にあり、太陽よりも何十倍か明るい。1秒間に3マイルの速さで太陽からは遠ざかっている。この2重星の軌道は太陽系くらいの大きさになり、400年で公転している。さらにもカストルCがあり、1万年の周期で公転している。重力系で運動していることが、太陽系以外で判明した最初の星。カストルAは2個の星、カストルBも2個、カストルCはさらに二重性である。
ポルックスも35光年で、南側に位置している。星座の中の順番はβ星であるが、かってはこちらのほうが暗かったが、数世紀の間に増光してきた。1秒間に19マイルの速さで我々から遠ざかっている。



M50


バラ星雲NGC2237+2244


バラ星雲NGC2237+2244


バラ星雲NGC2237+2244


コーン星雲やクリスマスツリー星雲

一角獣座MONOCEROS、ユニコーン 目立った星が無い星座、西はオリオン座、南はおおいぬ座と艫(とも)座、北は小犬座とふたご座、東は海蛇と小犬。


M35とNGC2158




エスキモー星雲

モンキー星雲(右)
クラゲ星雲(左)
IC443 クラゲ星雲



クラゲ星雲とM35(右)、NGC2158(右下)

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いっかくじゅう



ふたご座、いっかくじゅう


ふたご座


変光星雲NGC2261(Hubble's variable nebula)



わし星雲(と云うよりカモメか)IC2177


わし星雲IC2177、上はM50散開星団


とも座M46(NGC2034)散開星団とNGC2437(惑星状星雲)
ふたご座の興味ある星の物語


ζは脈動型変光星セフェイドタイプ 4.4-5.2等の間で10日で明るさが変わる。1500光年の距離で太陽よりは何千倍も明るい
ηは二重星6.5等の伴星はバーナムが1881年に見つけた。ηのほうは光度が1等くらいが233日で変わる変光星であることが1844年に発見された。スペクトル的には。腫主星もさらに二重星である。
υは矮星型の爆発的に変化する変光星で14等と言ういう目に見えない暗さで何カ月かの間をおいて突然100倍も増光する。14等から9等に1−2日で増光する。最高光度は9-17日間持続する。この星も二重星で4.5時間と云う高速で公転している。視差で測った距離から暗い時は太陽の1/20の明るさで、明るい時は太陽の2倍くらいの明るさで相当小さな星であることが分かる。距離が小さく高速公転が可能である。

M35はわずかな明かりが双子の北側の足の下の方に銀河の星の集まりとして見える。双眼鏡や私たちの小さな望遠鏡でよく見える。現在の様に空の悪くなかった時代の記録では、最高度の表現でとてもきれいと書いてあることが多く、どんなものかと大いに期待される。2000−3000光年の距離にあり、実際の広がりは30後年の大きさである。M35の近くにある、ぼんやりしたものは、距離がやや遠い星の集団、NGC2158は小さく凝集して見える。星の集団としては巨星に向かいつつある段階で、年齢の様な表示をすれば8億歳と推定される。距離は1万6千光年で、このタイプとしては最も遠い。

NGC2158はM35と同一視野に写っている散開星団でずっと遠く、13000光年の距離。まとまった形で、密集しており球状星団に似る。

エスキモー星雲NGC2392はハーシェルが1787年に見つけた。6インチ鏡で撮影したものでも、人の顔の様に写っている。ぼんやりとしたガス大気に取り囲まれている。大望遠鏡で解像されたものは中心に10等の星があり、中心側リングと、外側のリングがあり、内側リングにはいくつかの濃い部分が認められ、人の顔と評される。距離についてはバラツキが多く、1000から数1千光年と記録されていた。中心星はO型の矮星で表面温度は4万度で強い放射のためガスを青色の蛍光を発している。ガスは毎秒68マイルの速度で拡散している。角度に直すと、30年に1秒の大きさの拡大になるはずだが、60年前の写真と比べて大きさは変化が無い。端まで中心星からの励起が届かないのではないか。

monkey face星雲 2175 はクラゲ星雲と同一視野に写されている。

クラゲ星雲IC443、散光星雲は広がりつつあるガス星雲で、電波源になっている。3000年から3万年前の超新星の遺残である。5000光年の距離。中心星は超新星遺残の中性子星である。そばにある明るい星はセファイド変光星のふたご座ηである。IC444も微かに写っている。超新星になる星はもともと、質量が大きく、3000年と云う短い最期を超新星爆発という形をとって変化する。

M50は散開星団、シリウスとプロキオンを結んだ線上にある。全体の明るさは6.3等で暗夜なら肉眼で見えるかどうか。暗夜のなくなった現在では双眼鏡を使うと見える。わりあい濃縮された散開星団。黄色の星は巨星。冷却CCD+量販6インチ鏡で旧市内にて撮影したもの。こういうものは周囲の明るさに負けない。200個の星からなるという結果が得られている。約3000光年の距離で9光年の広がりがある。

NGC2237+2244(星団)、バラ星雲、Rosette Nebulaと周辺のあまのがわ銀河の星団
星団の方は、2237、2238、2239、2246に分けて登録されているがまとめて2237と云われていることもある。星雲の方は80’の広がりで薄くて小望遠鏡では見えないが、赤に感度の高い写真では容易に写る。中心のもっとも明るい星は一角獣12番星(5.85等)で赤色巨星である。星雲の距離は2600光年で55光年の広がりになる、太陽1万個分のきわめて大きな星雲である。ひげ状の微細構造や、球状の暗点は形成されつつある星であると考えられている。惑星系はこのような中から重力収縮によって生まれてくる。星団2244はリースの中央の透明な部分にある。透明な部分は星雲から星が形成されたためと想像されている。また、新しい星からの放射によってガスが吹き飛ばされたとも考えられている。バラ星雲のスペクトルは発光輝線型で水素やイオン化酸素、2重イオン化禁制線の酸素(惑星状星雲も)である。全体がガスに包まれていると考えられている。少し離れたところ(6°)にある2264(クリスマスツリー星団コーン星雲)も関連があると考えられている。これらを含めて全体がガスに包まれている。

コーン星雲やクリスマスツリー星雲はふたご座の南側の足元に広がる領域であるが、いっかくじゅう座に属している。NGC2264(クリスマスツリー星団コーン星雲)は20個の明るい星からなる星団と星雲がちりばめられている。2600光年の距離にある。星団は生成した若い星の集まりになっていて、100−200万年前に形成された様で主系列に乗る前のまだ収縮している星と考えられている。 この星団を包むガスは小望遠鏡では見えないが写真では容易に構造が明らかになる。

変光星雲NGC2261(Hubble's variable nebula)もこの領域にある。変光星Rを包んでいるガス。三角型をして先端がR星でガスが尾状にすそ広がりしている。

わし星雲(と云うよりカモメか)IC2177は、いっかくじゅう座とおおいぬ座の境界、天の川のほぼ中央にある散光星雲である。M50の南を探す。翼を広げた鳥の姿に見えることから、日本ではわし星雲、英語ではSeagull nebula(かもめ星雲)の愛称がある。(Wikipedia)


紛れ込んだ写真は一角獣の南の”とも座”(Puppis,昔は有名なArgoと云う大船の一部、現在はとも、帆、竜骨、羅針盤に分割) M46(NGC2034)散開星団とNGC2437(惑星状星雲)

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